いくら赤ちゃんがかわいいとはいえ、毎日のミルク作りは大変なものですよね。手早くミルク作りができる調乳ポットも市販されていますが、ここではなぜ調乳ポットを使う必要があるのか、またそのメリットとデメリットについて調べてみました。

調乳ポットを使うとミルクが早く作れて便利

調乳ポットを使うとミルクが早く作れて便利調乳はできるだけ早くできるにこしたことはありません。沸騰させたお湯を冷ますまで待つ必要のない調乳ポットは、一台そろえておくと便利なアイテムです。

毎日8回の調乳には調乳ポットがおすすめ

赤ちゃんというのは胃がまだ不完全な状態で、一度にたくさんのミルクを飲むことができません。筋肉が十分に発達していないばかりではなく形状自体も大人のようなS型のカーブがなく、とっくりのような形をしていますので一度に少しずつ飲ませないと寝かせただけで吐いてしまう可能性があります。

そのため、生まれたてのころは1日に何度もミルクを作らなければならず、その都度お湯を沸騰させてから冷ましているとそれだけで毎日が終わってしまいます。湯冷ましでミルクを作り、それを飲ませるだけでも1時間は過ぎてしまうことが少なくありません。

だいたい3時間おきに1回調乳するとして、毎日7〜8回ミルクを作って赤ちゃんに飲ませる生活が新生児のときから生後2ヶ月まで続くとした場合、8回✕60日=480回のミルク作りが必要になるわけです。お湯を常にミルクを作る適温に保ってくれる「調乳ポット」を使っている人も多いです。

調乳に使用するお湯の適温は70〜80℃

調乳ポットというのはお湯の温度を常に70℃に保ってくれる電気ポットのことです。いったんお湯を沸騰させてから70℃に冷ましてそこで水温を一定に保ってくれるので、ミルクをあげるたびにお湯を沸かして、冷めるまで待つ必要がありません。

なぜ70℃にこだわるのかというと、これが粉ミルクを溶かすには最適のお湯の温度だからです。赤ちゃんにあげるミルクの温度は40℃ぐらいの人肌です。このことから、最初から40℃のお湯に粉ミルクを溶かせばいいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、それでは赤ちゃんの安全を守ることができません。粉ミルクを完全な無菌状態にキープすることができないからです。

赤ちゃんが口にする粉ミルクが最新の注意を払って製造されていることはいうまでもありませんが、実は開封して使用しているうちに空気中に普通に存在する「サカザキ菌(Cronobacter Sakazakii)」がミルク缶に混入してしまうことが稀にあります。サカザキ菌は私たちの腸管の中、あるいはキュウリやとうもろこしなどからも検出されることのあるありふれた菌ですが、未熟児などはこのサカザキ菌によって敗血症を起こすことがあるため注意が必要なのです。

このサカザキ菌が不活性化して人体に対して無害になる温度が70℃前後です。そのため、粉ミルクは必ず70℃以上のお湯で溶かすことが大切になってくるわけです。だからといって、沸騰したてのお湯でミルクを作ってしまうとミルクに含まれている大切な栄養素が一部壊れてしまいます。このため、70℃が目安になるということなのです。

調乳ポットには水温を一定に保つためにサーモスタットが内蔵されていますが、これが一定間隔で「かちっかちっ」という音を立てます。育児疲れで神経質になっているお母さんだと、この音が気になって眠れないという人もいるようです。このことを踏まえたうえで、上手に活用するのがいいでしょう。